Webサイト研究所
リモートワークの環境を整備しよう|そろえるべきものと整えないデメリットを解説

リモートワークの環境を整備しよう|そろえるべきものと整えないデメリットを解説

更新日:

コロナ禍によって急速に広まったリモートワークの文化。

しかし、家での仕事はなかなか身が入らないと感じる人も多いでしょう。その理由は自宅の作業環境にあるかもしれません。

適切な仕事道具やインターネット回線を整えることで、心身にかかる負担を和らげたり、仕事の効率を上げることができます。

この記事では、環境を整えない状態でリモートワークを行うデメリットや、快適にするために確認しておきたいアイテムを紹介します。

環境整備されていないリモートワークはデメリットだらけ

 width=

リモートワークがスムーズに進められるかは、必要な仕事道具やスペースが整備されているかにかかっています。

まずは、環境が整えられないことによって生じる5つのデメリットを確認しましょう。

【デメリット①】集中できない

環境の整ったオフィスとは異なり、適切な道具がそろっておらずキレイに整理されていない自宅だと、作業効率が下がりミスや取りこぼしが増える可能性があります。

例えば、デスク・チェアが身体に合っていないと無理な姿勢で仕事を行うことになり、すぐに疲れてしまったり、本来かかるべきでない箇所に負荷がかかって痛みが発生します。

このような状態ではすぐに作業から意識がそれてしまい、集中力が途切れやすくなるでしょう。

他にも机の上に余計なものがのっている場合は、必要なものだけを置くようにしましょう。

【デメリット②】ストレスがたまる

仕事を快適に進めるのに必要な道具や環境がないことに、不便さを感じたまま作業することになります。

不便さを解消できる道具やツールがあると知らずに、その環境が当たり前であると感じていることもあるでしょう。例えば、インターネット環境が整備されていないとオンライン会議などで会話が途切れ相手に迷惑をかけたり、作業途中に画面がフリーズするなどフラストレーションが溜まります。

他にも大量の資料を見比べたい場合に画面を切り替えるのに時間がかかったり、仕事が多すぎて管理しきれないこともあるでしょう。これらはマルチディスプレイやタスク・スケジュール管理ツールを取り入れることで解消できます。

【デメリット③】プライベートとのメリハリがつかない

自宅でリモートワーク する場合、作業に身が入らずダラダラと仕事をしてしまい、生産性が低いままなんとなく続けている状態になってしまいがちです。

例えば、普段の食事にも使っているチェアで仕事をしていると長時間の作業に適していない構造であるために集中できず、また同じものを使っていることで心の切り替えもつきにくいです。

家での作業は、仕事とプライベートの道具やスペースを分けてメリハリをつける意識をしないと、どうしてもだらけてしまいがちです。

他にもタスクやスケジュール管理をしていなかったり作業時間を決めていないことは、仕事のメリハリがつかない原因になります。専用のツールを使ったりそれぞれのタスクに制限時間を設けて対策をしましょう。

【デメリット④】タスク管理がしづらい

オフィスと比べると自由度が高い分、予定を見逃してしまったり、やるべきことに直前に気が付くなど、タスク管理に不備が生じやすいです。

例えば、情報を整理するのにタスクやスケジュール管理ツールを使わず、頭の中で考えていては取りこぼす危険があるでしょう。

【デメリット⑤】回線速度が遅い

仕事を円滑に進めるうえで土台となるインターネット環境が整っていないと、回線速度が遅くなり不便です。

基礎の部分が整備されていないと、他の良い仕事道具がそろっていても作業自体が成り立ちません。

例えば、回線の供給が安定的でなければそもそもの作業に取りかかれなくなったり、また処理スピードが遅く仕事に支障をきたすかもしれません。

リモートワークを快適にするのにそろえたいものと選び方

 width=

快適な環境を作るためにそろえたいもの5つと、その選び方のポイントを解説します。

①パソコン・ディスプレイ(サブモニター)

一台のみで作業するのではなく、サブモニターをつけて2台・3台で仕事を行うことで作業がしやすくなります。

例えば、以下のようなときに便利です。

  • 複数の資料やページを見比べたいとき

  • 資料や他のページを参照しながら、事務作業を行いたいとき

複数のモニターを同時に見ることができると、都度ページを切り替えずに済み、目線をもう一方の画面に移すだけで良いため時間が短縮されます。

選び方のポイント

画面はより大きいものが視認性が高く、「ベゼル」と呼ばれる画面の外枠の幅ができるだけ細いものを選ぶと無駄な余白がなく視線の移動がよりスムーズです。さらに、メインモニターとなるべく高さをそろえることも視線移動のスムーズさに効果があります。

また、液晶の種類はさまざまな角度から見やすく視野角が広い「IPSパネル」が適しています。

②インターネット(Wi-Fi)環境

用途に合わせた処理ができ、通信スピードの速いインターネット環境を整えることでスムーズに作業ができます。

適切な環境が整っていることで滞りなくタスクを進められ、フリーズしたり急に通信が途絶えたりして作業を中断しなければならないという心配がなくなります。オンラインミーティングで不備が起こり、円滑にコミュニケーションが取れなくなってしまう事態も避けられます。

選び方のポイント 

インターネット環境は、回線選びに注意しましょう。自宅での長時間の作業には安定していて処理速度が速い「光回線」が適しています。インターネット通信で不備を感じない速度は下り100Mbps以上とされているので、選ぶときの基準としましょう。

また、自宅だけでなくカフェやレンタルスペースなど外出先で仕事をしたいという人は、ポケット型Wi-Fiを使用すると良いです。しかし、光回線ほど安定しないというデメリットもあることに注意してください。

③マイクやカメラなどの周辺機器

リモートワークでオンライン会議を頻繁に行う場合は、パソコンに内蔵されているマイクやカメラとは別に、性能の良いものを別にそろえましょう。

余計な音を抑えながら自分の声を届けやすくしてスムーズに業務を進められたり、顔をトーンアップさせて相手に良い印象を与えることができます。

選び方のポイント 

マイクは、雑音をひろわずに自分の声をよく届けられる「単一指向性」のものを選ぶのが良いでしょう。

カメラは、解像度が高いと顔色が良く見えやすいです。「HD(720p)以上」であれば十分に効果が期待できます。また、オートフォーカス機能があるものを選ぶと自動でピントを合わせてくれます。

④チェア・デスク

作業に適したものをそろえることによって身体に負担がかからず長時間仕事をしても疲れにくくなります。

チェアは、実際に座り心地を試したうえで購入すると良いでしょう。デスクは天板に作業道具を置ける適度な広さがあるかや、脚部分の強度も確認しましょう。

また、デスクとチェアの高さが適切な位置に調整できるものを選べば、自分の身体が一番楽な体制で作業ができます。

選び方のポイント

チェアの張地・素材は通気性に優れていて、夏の時期に長時間作業しても蒸れにくい「メッシュ生地」が適しています。

背もたれの高さは頭まである「ハイバック」が良く、長時間作業しても疲れにくいです。また、アームレストがあると上半身の負担軽減につながります。

デスクは、高さが調節できる昇降デスクがおすすめです。作業しやすい高さに調節でき、座るのに疲れたときは立ちながらの仕事もできます。また、L字型デスクは本やマルチディスプレイを置くときに便利です。他にも、ラックがついているものを選べばそこに作業道具を収納することもできます。

⑤タスク・スケジュール管理ツール

仕事の効率を上げるために欠かせません。

オフィスより上司や同僚の目がなく、すべて自分でタスクを管理しなければならないリモートワークで多くの作業を計画的にこなしていくためには必ず用意したいといえます。

管理ツールは、タスクやスケジュール機能に特化したものや他の機能と一緒になっているものなどさまざまです。

気になったものをいくつか使用して、自分にとって使いやすいものを見つけると良いでしょう。

選び方のポイント

ツールを使い分ける手間と時間を削減するため、タスク・スケジュールとその他の機能が一体になっているツールが適しています。

また、普段使用しているアプリと連携できるかも重要なポイントです。例えば、チャットツールと連携していれば、メッセージで割り当てられたタスクをすぐに管理ツールに反映できます。

⑥プリンター

リモートワーク環境において、プリンターは重要な役割を果たします。自宅で書類を印刷したり、スキャンしたりする必要がある場合に便利です。特に、契約書や報告書など、紙面で確認や署名が必要な書類を扱う仕事では欠かせません。

選び方のポイント

  1. 多機能性:印刷だけでなく、スキャンやコピー機能も備えた複合機が便利です。

  2. コンパクト性:自宅のスペースを有効活用するため、小型で省スペースな機種が適しています。

  3. 無線接続:Wi-Fi対応のプリンターを選ぶと、配線が不要で設置場所の自由度が高まります。

  4. 印刷コスト:インクジェットかレーザーかを、印刷頻度や用途に応じて選択しましょう。長期的なランニングコストも考慮に入れてください。

  5. モバイル対応:スマートフォンやタブレットから直接印刷できる機能があると便利です。

上記のポイントを意識した上でおすすめのプリンターの比較は以下の記事を参考にしてみてください。

テレワークにおすすめ  コンパクトプリンター3選インク革命.COM

環境を整えて快適なリモートワークを実現しよう

自分が改善したい項目からアイテムをそろえれば、過ごしやすく快適な作業環境を実現できます。

ディスプレイやチェア・デスクは実物を見て試すことで、使いやすい製品が分かります。実物を見に行くのが難しくネットショップで購入をする場合は、レビューを参考にしながら実際に使用した人の評価をもとに選びましょう。

新しい製品をそろえれば仕事へのモチベーションも上がり、作業効率もはかどるでしょう。