
フリーランスが仕事とプライベートにメリハリをつける方法|あなたはいくつ実践できてる?
働く場所や時間にとらわれず、自由な労働ができるフリーランス。ただ、仕事とプライベートの境目がなくなり、生活にメリハリをつけづらい面があるのも事実です。
意識的に仕事とプライベートを切り分けるための選択をしていくことで、結果として生産性が上がり心にゆとりが生まれるなど、心身ともに健康的なライフスタイルを実現できるでしょう。
この記事を読めば、フリーランスが生活にメリハリをつけづらい理由や、リズムをつけるためにやるべきことが分かり、短い時間で最大の成果を出せるようになるはずです。
フリーランスは生活にメリハリをつけづらい

会社員とは違ってフリーランスは、労働時間や働く曜日を自由に設定することができます。そのため、仕事を抱えすぎてしまったり、休みの日を設けずに作業に没頭してしまったりする危険性があるでしょう。
まずは、フリーランスが生活にメリハリをつけづらい理由を整理します。
【理由①】定休日がない
会社員は月ごとに最低限休む日数とそれに伴う定休日が設けられていますが、フリーランスは自分で休む日や時間を決めることができるので、固定の曜日に休むという概念がない人が多い傾向にあります。
休日を自分の裁量で決定でき、作業の進捗状況やその日の気分・モチベーションにより、仕事とプライベートを切り替えることも可能です。
そのため、自分のなかであらかじめ設定していた休日に、作業に取りかかることもあるでしょう。自由が利くゆえに、気付けば月のほとんどの日や時間を仕事に費やしていた、という事態にもなりかねません。
【理由②】納期に追われている
フリーランスの人のほとんどは、成果物を納品することでお金をもらう「成果報酬制」です。定められた期日までに成果物を納入することが必須のため、日常的に納期に追われることも少なくありません。
特に作業の進捗が遅れているときは締め切りに間に合わせるために、本来休む予定であったプライベートの時間を削って、夜遅くまで手を動かすこともあるでしょう。
また、納期さえ守れば作業を終えるタイミングは自身で決められるため、成果物の質を高めたり、微調整を行ったりする作業を際限なくできてしまいます。
【理由③】セルフブラック問題
成果物の納品数を増やすほど収入が上がる傾向にあるフリーランス。そのため、作業にあてた時間と収入が比例しやすく、自分で労働時間を増やしてしまう「セルフブラック問題」に陥りやすいです。
会社員は労働基準法で、1日に8時間・1週間に40時間の労働時間が定められています。しかし、フリーランスは、制約がないため一日のほとんどを仕事に費やしてしまい、健康を損なう危険性もあります。
時間管理や休む時間を決めていないと、仕事を際限なく入れることができてしまうために、自分を追い込んでしまいやすくなってしまうのです。
フリーランスが生活にメリハリをつけるためにやるべきこと
自由であるからこそ、自分自身でしっかりと公私の境界を定めることが重要なフリーランス。
労働時間や働く場所をルール化する、日程調整ツールで日程を可視化することで、この問題を解決することができるはず。
ここでは、メリハリをつけるためにすべきことを挙げていきます。
【やるべきこと①】休日を自分で決める

あらかじめ休日を設定し、仕事しない日を定めることで、強制的に心身をリフレッシュさせる日を設けましょう。
例えば、ある曜日を定休日と決めてしまうことで、意図的に作業に取り組まない日を作るという方法です。
時間内にタスクを終わらせようとするために、作業時間の制約があることでかえって仕事の能率が上がるでしょう。
また、あえて何もしない空白の日を作ることで、ゆっくりと日々の生活を振り返る時間ができます。心にゆとりを持ちながら、日々の予定やスケジュールを見直す余裕もできるでしょう。
【やるべきこと②】稼働時間を決める

休日を決めるのと同様に、9時〜18時まで仕事をして12時〜13時は昼休憩にするなどと、固定の稼働時間を決めてしまうことも有効です。
働く時間帯を決めていると、定められたスケジュールの中で一日のタスクを組むことになります。
一日の作業時間に制約がなくて際限なくできると感じると、目の前の仕事へ取り組む集中力が低下したり、だらだらと作業を進めてしまったりする危険があります。
あえて稼働時間を定めることで、時間を有効に使うよう努めるため、生産性の高い仕事につながり、プライべ―トの時間が増えるでしょう。
【やるべきこと③】休日に仕事用のパソコンを開かない

プライベートの日を過ごしているのに、ついついパソコンを開いてしまう…なんて人はいないでしょうか?。
もちろん、これは仕事のスケジュールを守っている、または後から取り戻すことが可能な状態であることが大前提です。
休日にも作業に取り組むことにより、プライベートで休息する時間が削られるため、次の仕事開始日になっても疲れが十分取れないまま再開することにもなりかねません。
【やるべきこと④】睡眠時間の確保を意識する

十分な睡眠を取ることは起きているときの集中力の低下を防ぎ、毎日を健康的に過ごすうえで欠かせないものです。
寝る時間を削って日々仕事をすることは、長期的な視点で見ると健康を損なうことになりかねません。
毎日十分な睡眠を確保する意識を持つことで、健康状態を良好に保ち続けることにつながり、パフォーマンスの維持にも役立つでしょう。
【やるべきこと⑤】コワーキングスペースを使う

フリーランスは仕事の場所を選択できるために、自宅やカフェ、図書館などで仕事をする人もいるでしょう。その中でコワーキングスペースを使用することも良い方法です。
コワーキングスペースは、周りの人も仕事や作業をしているので、それがモチベーションとなり、仕事能率が上がる可能性があります。
また、仕事はコワーキングスペースで行い、自宅では作業をしないと決めていれば、公私の区別がつきやすくなるでしょう。
【やるべきこと⑥】日程調整ツールでスケジュールを可視化する

日程調整ツールで稼働日や時間、タスクを可視化し仕組み化することもおすすめです。
実際にどのような作業内容に、どれくらいの時間を割いているのかをツールに入力することによって、実際の稼働時間や改善すべきタスクが明らかになります。
記録を見返しながら、予定のスケジュールを入力し調整していくことで、労働時間を最適化することができるでしょう。