
伝わるデザインにするため、意識するたった「1つ」のこと|伝わりやすいの正体とは
自分でWebサイトやパワーポイント、資料などをつくっていてこんなこと感じてないですか?
「んー ... これじゃ伝わらないな...」
そのように感じる原因はいくつかあります。
しかし、たった1つのことを意識して工夫するだけで、圧倒的に伝わりやすくなります。
今回は誰でも使うことができる「デザインの力」を紹介します。
デザインとは伝えたいことを伝わりやすくするための手法の中の1つです。知識をつけることで、伝わりやすさは圧倒的に変わっていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
原因は「関係性を理解していない」

世の中で伝わりづらいと感じるほとんどの原因は「伝えたいこと同士の関係性を理解していない」ことにあります。
人間にも友達、家族、恋人、先輩後輩、上司部下といった関係性があるように、伝えたいことにも関係性が存在しています
ポイントは「主役と脇役を探す」こと
伝えたいことの中にある関係性とは「伝えたいこと」「伝えるための補足情報」です。
分かりやすく言い換えると...
伝えたいこと → 主役
補足情報 → 脇役
になります。
伝わるデザインにするために、意識することはこの
「主役と脇役を見極めて、適切な演出をする」
ことです。
具体的なやり方を、例で紹介
言葉だけで言われても分からないので、具体例で説明します。

「伝えたいこと」として「私の名前は山田太郎です」という文章があると仮定します。
このシンプルな文章にも主役と脇役の関係性が成立しています。状況によっても変わりますが、今回は「自分の名前をちゃんと伝えたい」ことを目的と仮定します。
自分の名前を伝えることが目的であれば、きっと主役はこうなります。

山田太郎という名前の部分が「最も伝えたいこと→主役」となります。主役が決まったので、それ以外の言葉は脇役にまわってもらいます。
次に主役と脇役を、どう「演出するのか」を紹介します。
演出プラン1「極端に扱いを変える」

すぐにできるのは、主役と脇役の扱いを「極端に変えてみる」ことです。
主役を最も目立たせて、脇役をなるべく目立たなくしてみます。
ポイントとしては「大胆さ」です。中途半端な扱いの差をつけるだけだと、あまり関係性の違いは見えてきません。

このようにほんのり山田太郎(主役)を大きくしてみましたが、関係性は以前より分かりますが、まだまだ分かりづらいです。
なので、基本的には極端に主役と脇役の扱いを、変えてみてください。
演出プラン2:脇役の扱いも変える

主役と脇役の扱いを変えれたら、次は脇役の中です。脇役も実は扱いをかえることができます。
「私の名前は」と「です」だと、「私の名前は」の方が伝えたいことの優先順位は高そうなので、画像のように上から順番に配置してみます。
基本的に日本人は左上から右下にかけてZ字で文字を見ると言われているので、上にある方が優先順位が高くなります。
今回は位置での差をつけてみましたが、他にも色や大きさなどでも差をつけてみることができます。ただこれは応用のテクニックなので、使い方には注意が必要です!
さいごに
今回伝えたかったことは「主役と脇役を見極めて、適切な演出をする」ことです。
パワーポイントや資料などを作っている方は、もう一度「この中の関係性ってなんだろう?」と問いかけてみてください。
そのうえで「主役と脇役」に分解してあげ「適切な演出」をすることで、圧倒的に伝わりやすくなります。
演出に関しては、無理に色を使わなくても大丈夫です。
「大きさを変えること」
「位置を変えること」
この2つを意識するだけで、伝わりやすさのレベルがあがります。
ぜひ参考にしてみてください。